糞土師 伊沢正名さんの講演に行ってきました

2016年9月17日、エコビレッジ体験塾主催の、伊沢正名さんの講演に行ってきました。
タイトルは、「ウンコは地球の宝物~糞土師の糞土教室」。
内容は以下の通り。
「糞、大便、排泄物・・・臭い、汚いものとして多くの人に嫌われるウンコ。そんな「糞」を肩書きにかかげる糞土師・伊沢正名さんを講師に招き、「本物のエコとはどういうことなのか」、また「生き物として人の生活はどうあるべきか」などについて、大いに語っていただきます。
キノコ、菌類写真家として名高い伊沢さんの美しいスライドを鑑賞しながらすすめる本講座。野糞歴40年以上(約5000日トイレ不使用の記録も保持)、大地に還したウンコが一万回を優に超える「師」から、正しい野糞の仕方やその楽しみなども紹介していただける貴重な機会です。」

ということです。
パーマカルチャー研究所では、エネルギー問題を解決できる生活のあり方を実践的に研究しています。
①ウンコ処理の問題はエネルギーを考えるうえで、かなり大事だろうということ。
②モバイルエコトイレを使うフィールドのウンコ処理は、専門家の目から見てどうなのか。
この2点が参加の理由でした。

①については、やはりという感じ。
伊沢さんの話によると、下水管を通って集められたウンコは、最終的に焼却されてコンクリートとなるとのこと。
どういう過程で焼却に回るかはわからないけど、もしあの水と一緒になったウンコを化石燃料を使って焼却するとしたら、莫大な燃料が必要になるはず。
モバイルエコトイレを日々使う中で、ウンコは土の上においておけば、すぐに虫や菌によって分解されて土になってしまう。
それをわざわざ集めて焼却するとは、やはり相当なエネルギーの無駄遣いのようだ。

自分の理解が甘いかもしれないので、もう少し下水処理については調べてみようと思うけど、これがホントならやっぱりこの処理の仕方はちょっとエネルギーがもったいないのではないだろうか。

そして②について。
これは直接質問してみて、以下のようなコメントをいただきました。
・ウンコを集中的に同じ場所にすることになって分解が追い付かなくなる可能性はあるが、それは程度の問題。ちゃんと分解されている様子が目に見えるならば問題なし。
・灰をかけることも問題なし。自然に還るものであればよいと思う。
・自分の(伊沢さんの)やり方とは異なるやり方だけど、色々な実例がある方が、ほかの人がやろうと思った時に選択しやすい。

というようなお話をいただけました。
今後、自信をもってモバイルエコトイレを使っていけそうです。

伊沢さん、主催の伊藤さん、ありがとうございました。