ジーンズを作っていただきました!

今年の4月、気に入っていたジーンズが破れた。
ジーンズは、生涯何度買い換えたかわからない。
消耗品だから仕方ないという気もする。

だけどいつも、3年ほど使うと膝のあたりが擦り切れて、そこを起点にして穴がどんどん広がっていき、ついには大穴が開いてかっこ悪くて履けなくなってしまう。
そのたびに買い換えていて、どうももったいない気がしていた。
ユニクロに行けば2990円で買えるから、気にせず買ってしまってもいい。
だけどパーマカルチャー研究所的には、大量生産品を安く何度も買うのは気が引ける。
安い中国製は、時給7円で使われている少女たちによる過酷で劣悪な労働環境があるとも聞く。
なのでしばらく買わずに粘っていた。

そして5月のある日。
顔の見えない大規模システムから安さばかりを求めて買うよりも、仕事や商品・サービスをなるべく顔の見える人同士で循環させましょうという趣旨の、「ナウトピアの種 お仕事リスト」という会のミーティングが、長沼のカフェこぐま座で開かれた。
そのミーティングで、ジーンズを買い換えたいのだけど、ユニクロで買いたくないので、誰か作れる人いませんか?と相談してみた。
するとなんと、ここから車で5分ほどのところにそういう人がいるので、ミーティング終了後一緒に行きましょう、紹介しますよ、とのお言葉が。

さっそくミーティング終了後、行ってみて話をした。
すると時間はかかるが任せてくださいとのことだったので、お願いをした。
その場で希望する生地やジーンズの雰囲気を伝えた。
サイズに関しては、今まで履いていた破れたものから型を取り、同じサイズのものを作るということで、後日破れたジーンズを送った。

そして7月、ついに待望のジーンズができあがったとの連絡をいただいた。
自分一人だけのために、職人さんが丁寧に作ってくれたジーンズ。

世界に一つだけの自分のジーンズ。

ポケットはアクセントで和柄。

写真ではわからないけど、前ポケットの裏地の部分も和柄になっていて、履くたびにそれが見えてちょっと嬉しくなる。
見えないところにもこだわりがあって、すごい満足感。

そしてそれだけではなく、型取り用に送った、古くて破れて履けなくなったジーンズをエコバッグにリメイクしてくれた!
気に入って履いていたジーンズが、バッグに生まれ変わった!
これで捨てなくていい!

本当に感動。
「ナウトピアの種」主催の堀田さんの曰く、大量生産品では本当の満足感は得られない、結果次々にものを買ってしまう。
だけどオーダーメイドのものというのは本当の満足感が得られるため、大量消費から離れることができる。

まさにそのような実感をこのとき、得ました。
ちなみにこのジーンズ、また膝が破れてしまった時には直してくれるという。

すばらしいジーンズとともにすばらしいご縁をいただけたことに大感謝でした。
ジーンズを作ってくれたT家ご夫妻、T家を紹介してくださったYさん、ありがとうございました。