みどりのおやゆびチュプ主催「大空と大地の奏でるメロディ」にて、「電気との付き合い方」講演

8月7日(日)、岩見沢の山で行われた、みどりのおやゆびチュプ主催のイベント、「大空と大地の奏でるメロディ」で、電力の供給とお話会のお仕事をしてきました。
こちらのイベントは、山の中で音楽・踊り・アートバルーン・お話などのイベントをする命の祭り。

美しい自然の中で、地球環境やエネルギー、生き方を考えようという趣旨です。
会場となった山はこんな感じのとても気持ちの良い場所。
ここでご依頼いただいた一つ目のお仕事。
普段フィールドで使っているオフグリッド太陽光を使って、イベントの電力を供給するというもの。
2枚あるうちの手前が私が持っていったもの。
奥のものは、別の方が持ってきたもの。

持ってきた太陽光発電で、イベント中に使用するスピーカー、アンプなどの音響設備の電力を供給しました。
この日は快晴で、発電の方は全く問題ありませんでした。
調子のよいときに測定した発電電力は54ワット。
一方で音響設備を動かすのに使っていた電力は30ワット弱。
バッテリーも充電してから行ったので、安心してみていることができました。
もう一つのお仕事は、「電気との付き合い方」というお話会。
内容は、自然の中で太陽光発電を使ってイベントをしていたので、太陽光発電の話から始めました。
内容をメモしておくと、こんな感じ。
・原発事故以来、電気を使うことにためらいを感じる人が増えている。
・しかし今使っている音響設備の電力は、太陽光発電によるもの。したがって、今この瞬間はためらいを感じる必要は全くない。気持ちよくこのイベントをやることができる。
・電気を使うことに対するためらいから、太陽光発電をやろうと思う人がいるが、実際にやろうとするとどうなるか。
・屋根の上に設置してみようとすると、200万円ほどかかってしまうのでハードルが高い。
・今回音響設備のために使用している太陽光発電セットは、10万円ほどで購入可能。ハードルがぐっと下がる
・さらに、持ち運び可能でケータイ電話を充電可能なポータブル太陽光発電は、1.5万円ほどで購入可能。
・興味のある人は、ここから始めてみてはいかがでしょうか。ケータイ電話を使う時に限り、100%自然エネルギーを体感することができます。

こんな話をさせていただきました。
途中で飽きる人がいるかと思っていましたが、ありがたいことに皆真剣に私の話を聞いてくださいました。
自分は学会で発表したり、授業をすることは慣れてはいるつもりでしたが、今回は初めてのことがありました。
それは、マイク1本で話をすることです。
学会発表では時間をかけて事前にスライドを準備し、当日はそれをもとにしゃべります。
授業でも、板書案やプリントなどを事前に準備します。
理解の浅そうなところは、黒板などを使って図を描いて説明することが可能。
しかし今回は、あるのはマイクのみ。
ひたすら自分の話だけで40分持っていかなければならない。
もちろん話すことはある程度準備していったのだけれど、みなさんを惹きつけるために、湧き上がる熱意を伝えなければ。
そんな思いでけっこう必死でした。

終了後、多くの方がよかったと声をかけてくださいました。
「あれだけ熱心にしゃべっていると、惹きつけられちゃいますよねぇ」
との感想もいただけて、ほっと胸をなでおろしました。
昔、電磁気学の授業をしていて、学生の半分ぐらい寝てしまったこともあったからなぁ。泣

その後も様々な人が話しかけてくださり、パーマカルチャー研究所のことなどにも興味を持っていただきました。
とても幸せな時間でした。
ぼくのジーンズを作ってくれた方も途中からイベントに参加してお会いでき、お礼を言うこともできました。

電力の供給も、イベントの終了まで問題なくできてほっとしました。
息子も、同時開催のプレーパークで思い切り遊ばせていただき、本当によい1日を過ごさせていただきました。
お誘いいただいたSさん始め、スタッフの皆さま、参加者の皆さま、ありがとうございました。