千歳にて、「生活の中のエネルギー問題を考える~電力自由化をきっかけに~」講演

今日は、千歳の年金者組合さまの集まりで講演をさせていただきました。
きっかけは、2月のホントを知る会。
「生活の中のエネルギー問題を考える~その1」のチューターをやった時、参加者の一人が、うちの年金者組合でも話をしてほしい、と依頼してくれたことから今日につながりました。


タイトルは、「生活の中のエネルギー問題を考える~電力自由化をきっかけに」というものです。
入り口に、今日の講演タイトルと、「パーマカルチャー研究所」の名前を書いていてくださいました。

開始前、人が集まり始めた頃。
20人弱ほどの方々に来ていただきました。

講演内容は以下の通り。

0.自己紹介
1.電力自由化とは
2.タイのジャングルでの暮らしの紹介
3.電気料金の仕組み
(休憩後)質疑応答

講演は1時間ちょっと。
あとは質疑が30分ほど、全部で2時間弱というものでした。

一番驚いたのは、講演の途中でなんと、あの池田真紀さんが来られたこと。
池田真紀さんは、先日行われた衆議院北海道5区補欠選挙で、僅差で敗れたものの、当初圧勝とされていた自民党候補をぎりぎりまで追い詰めた、対立候補の方。
あの有名な池田さんが、わざわざ僕の講演を聞きに!

ということではなく、年金者組合の方々が池田さんを応援していたので、そのお礼のあいさつに来られたということ。
私の講演を中断して、池田さんが3分ほどお話をされた。
噂に聞いていた通り、内なる情熱を秘めた感じ、かつ誠実な印象の方で、一気にファンになりました。


で、質疑の内容。

・待機電力カットのためにコンセントを抜き差しする、のは面倒なので、スイッチつきタップを使ってスイッチを入り切りしている。それは意味があるか。
→コンセントを抜き差しするのと同じ効果がある。ただ最近の機器は待機電力が小さくなってきているので、労力の割には目に見える節電効果は得られにくいかもしれない。少なくとも自分は面倒くさくてできない。

・タイの話で、最小のエネルギーで暮らすというのは衛生面が心配。日本のように、エネルギーを使って水をきれいにしているが、衛生面のためには仕方ないのではないか。
→自分の経験の話だけだが、タイでは山の湧水を生で飲んでいたが、家族含めて全く問題がなかった。日本では無菌を保とうとするので、いったんある菌が入ってくると繁殖しやすいのではないか。タイでは多菌状態で、菌と共存している感覚があり、ある菌が入ってきてもその中で共存しながら、一つの菌が繁殖しすぎない、そのような感覚を感じていた。

・うちも家族構成が変化するたびに契約アンペア数を見直していたが、今日の話はさらに省エネを進めていくうえで参考になった。菌とともに生きていくという考えも大いに共感できる。これからも省エネに努めていきたい。ありがとう。

・三段階料金とは、どういう計算方法?281kWhを超えると、すべてが4割増しになるの?
→281を、超えた分が4割増しの電気料金になるだけで、281を超えた瞬間、すべての電気が4割増しになるわけではない。

・契約のアンペアを超えると、結局電力量料金はいくらになるの?
→契約のアンペアは、ブレーカーの落ちやすさに関連していて、電力量料金とは直接関係がない。電力量料金は、使った電気の強さと時間に応じて料金が決まる。電力量料金を減らしたければ、簡単に言うと電気を使わなければいい。

・従量電灯Bについて説明してもらったが、オール電化はどのように考えたらよいか。
→参考までに、電力比較サイト「エネチェンジ」を紹介

・先日、ある電力会社が倒産したというニュースがあったが、その場合、どうなってしまう?
→日本ロジテックの倒産(その場では思い出せなかった・・)。この会社は、一般家庭ではなく、事業者向けに電力を供給していた。その場合、地域の電力会社がバックアップとして引き続き電力供給を行うため、即停電にはならない。しかし、新たな電力会社を選ばなければならず、その手間が発生する。

・エネファームやエコウィルは効果があるのか。
→給湯と発電が同時にできる機器。初期投資で費用がかかるが、発電した分で取り戻せる可能性はある。お金だけでなく、自分の家で発電できる喜びなどの付加価値もある。発電において、費用を重視するのか、環境性を重視するのか、自分で発電できる喜びを重視するのか、などによって、効果の有無を考える必要がある。

・LEDとはなぜ省エネ?何らかの悪影響もあると聞いたことがあるが。
→白熱電球が光と熱を出すのに対し、LEDは熱をほとんど出さずに光を出すことができるため、省エネ。悪影響については調べてみます。(ぱっと調べてみると、青色LEDは人体に悪影響を及ぼす可能性ありとのネット情報あり)

あといくつかあったと思います。(ごめんなさい、思い出せません)
学生相手に講義をしても、質疑などないに等しいのに、こんなに熱心に質問してくださるとはありがたい限りです。
終わった後も個人的に質問してくださる方などがいらして、非常に充実感を得られました。

やっぱり準備は大変だけど、終わってこういう反応があると、やっぱりやってよかった、次もやりたいとなる。

年金者組合の皆さま、ありがとうございました。