ホントを知る会にて、「生活の中のエネルギー問題その1~電力自由化、タイ暮らしなどについて」講演

まず、「真実(ホント)を知る会」とは、長沼に住んでいるご夫妻がご自身の自宅を会場にして主催している勉強会です。

月に一つのテーマについて、二日間実施します。

自分が初めて行ったのは、9月の第25回、「基地と原発〜日本の深い闇」。

2回目に行ったのは、10月の第27回、「マイナンバー制度」。
そしてその時、このタイトルでブログを書いた。
10/20ホントを知る会2月~(仮)生活の中のエネルギー問題を考える~

この時点で、タイに行くことと、2月の第35回、第36回のチューターをやることが決まっていたようだ。

タイにいる間、このタイ経験を生かして2月のホントを知る会でどう話そうかと、けっこうずっと考えていた。
で、なんでこんなにエネルギーを使う量が違うんだろうという疑問を元に、シティライフとジャングルライフを比較することを柱にしたらいいかな、などと考えていた。
ちょうど今年の4月から電力自由化が始まるので、それも絡めてほしいというご要望もいただき、お話した内容は以下の通り。

タイトル「生活の中のエネルギー問題を考える~その1~」

1.電力自由化
 1.1電力自由化とは?
 1.2電力自由化によって生活がどう変わるか(多彩なサービスとは?)
 1.3電力自由化のデメリット
 1.4私たちは何をしたらよいのか

2.シティライフの典型的な一日と、タイジャングルの典型的な一日
 (ここで、前日にエコビレッジ体験塾でのプレゼン用に作成した、サハイナンライフを説明)

3.家計にもやさしい節電(省エネ)方法
 3.1電気料金の仕組み
 3.2契約電流の選び方
 3.3使用料
 3.4一歩踏み込んだ節電(我が家の電気の使用状況)

15日(日)はほとんどが女性で6名ほど、16日(月)は10名ほどの参加者が。
やってみての感想やいただいたご意見など。

・自己紹介で学生時代から東京での仕事、北海道に戻ってきたこと、育休中であることなどを話したら、それ自体にけっこう質問があった。
・どうして今このタイミングで、電力自由化の話が出てきたの?
 →1995年あたりから、家庭用以外の部分で色々な自由化が進んできたが、家庭用は自由化対象外といったん結論付けられた。でも原発事故以来、電力システムを改革する必要があるとの議論が進み、家庭用の自由化が決定された。
・電力自由化後は、最新情報をチェックしていないといつの間にか損をする可能性がある。これに対して多くの人は面倒な感覚があるようだ。まずは様子見をするという人が多かった。
・自然エネルギーを選ぶことができるようになる?
 →電気代には再エネ発電賦課金が含まれている。つまり、自然エネルギー(再生可能エネルギー)を普及させているのは再エネ発電賦課金を支払っている国民全体である。だから、電力会社が、うちの電気は自然エネルギーですよと言って電気を売るのは、自然エネルギーという価値を二重に使用することになり、禁止されているようだ。結果的に消費者は、各会社をよく調べないと、自然エネルギーを積極的に選ぶということは難しいことになりそうだ。
・サハイナンの暮らしを紹介していると、「うちも昔は井戸水を・・・」「うちも昔は雪の下に野菜を保存して・・・」など、色々な昔の暮らしの知恵を思い出す方が多かった。こういう暮らしの知恵、まとめてみたいな。
・電気を使うことを後ろめたく感じている人が多いようだ(どうしても電気を使ってしまう・・・という言い方などから)
・今後の要望として、地域で自然エネルギーを活用する方法の紹介、非電化生活の知恵の紹介などがあげられた。
・ホントを知る会に参加される方は、いつも意識の高い参加者の方が多い。そのため、すでに上手に省エネを実践している方が多かった

あと、色々と話のネタがありそうなので、今回はその1として、その2もやりましょうと言われていた。
それの日程は、4月11日(月)、12日(火)に決定。
その2は、独立太陽光発電の話をする予定。

自分の知識や経験を話してありがとうと言っていただけて、深い充足感をえることができました。
その2でも、気を引き締めてしっかりと準備をしないと。
終了後は、参加者の一人からオーガニックのコーヒー豆をいただいたり、ご夫妻にご飯をごちそうしていただいたり、感謝感謝の一日でした。
主催していただいたご夫妻、話を聞いていただいた参加者の皆さん、本当にありがとうございました。