更新情報


2017.10.13 JCOMの番組「札幌人図鑑」に出演しました。下の動画をご覧ください。

2017.10.6 カバー写真変更しました。

2017.6.22 最新情報は、こちらのブログ(ほぼ毎日更新)Facebookページ(週に1回程度更新)でご覧ください。

2017.5.21 5月20日に青空野草天ぷらパーティを行いました。ブログにその様子を掲載しました。

2017.5.14 5月14日にのんちゃん応援隊の主催でタイの報告会行いました。ブログにその様子を掲載しました。

2017.5.11 5月9日にTT札幌主催でタイの報告会行いました。ブログにその様子を掲載しました。

2017.4.15 トピックスに「4/16(日)~4/22(土)モバイルハウスづくりワークショップ」を追加しました。

2017.4.14 トピックスに「食事部さえより”もろみみそ”作ります。」を追加しました。

2017.4.3 トピックスに「4/4(火)~4/7(金)モバイルハウスづくりワークショップ」を追加しました。

2017.3.29 トピックスの活動の記録に、タイの報告会を追加しました。


パーマカルチャーとは


  永遠を意味する”permanent”と,農業を意味する “agriculture”が合わさった言葉。元々は微生物や雑草など、自然の力を生かした持続可能な農業を意味する言葉であった。近年、農業だけを表す狭い意味から、”culture”の語源である「文化」に着目し、持続可能な文化、すなわち持続可能な生き方・暮らし方を表す広い意味に使われるようになってきている。

 

パーマカルチャー研究所とは


   石油・石炭などの化石燃料によるエネルギーは有限であるから、これらの使い方を見直す必要がある。それを言葉で言うだけでなく、自分の生活をエネルギーを守る生き方・暮らし方にシフトしていくことによって、そのメッセージはより実感をともなう生きた言葉になる。このような信念のもと、エネルギー問題を解決できる暮らしをめざし、自分の生活自体をテーマとして、実践的に研究している。現在研究中のテーマに、「独立太陽光発電の利用」、「モバイルハウスの製作」、「5アンペア生活」などがある。 

エネルギー問題解決のためのライフスタイルの転換


エネルギー問題(3Eのトリレンマ問題)

 一口に「エネルギー問題」と言っても、エネルギー資源枯渇、原発、地球温暖化など、幅広い問題を含んでいる。パーマカルチャー研究所では、エネルギー問題を次のような「3Eのトリレンマ問題」と捉えている。

 3Eとは、左の図に示すように、経済の発展(Economy)、エネルギーの確保(Energy)、環境の保全(Environment)の3つの頭文字を表す。トリレンマの「トリ」とは、トリプル・トリオなどに使われるように、「3」を意味する。ジレンマという言葉は、二つの相反する矛盾な状態を意味するが、トリレンマは、3つの相反する矛盾が生じている状態である。経済発展を優先すれば、エネルギーが大量に消費されるため、エネルギーの確保が難しくなり、モノを大量に作れば資源が乱獲され、廃棄物が環境を汚染する。

 したがって、これはなかなか難しい問題であるから、省エネ技術の開発などが急務だねとか、環境に配慮したモノづくりが求められるといった話につながるのだが、どうも実感が伴わない。そしてやはり結局は、生活を守るための給料が最重要と考える個人や、目の前の短期的な利益を目指す企業などにより、経済の発展が優先されているのが、今の世界の状況ではないだろうか。

 

3Eのトリレンマ問題の解決方法

 この難しい「3Eのトリレンマ問題」を解決する方法を、パーマカルチャー研究所では、次のように考えている。トリレンマであるからこれら3つ全てを成立させることは難しい。そのためどれかを選ぶということを考える。どれを選ぶかの前に、人生において最も重要なものは何かを考える。私は、寝不足による居眠り運転で信号無視をしてしまった経験がある。多分2,3秒の居眠りで運よく目覚めることができたため、大事には至らなかった。しかし一歩間違えれば、自分が死んでいた。もしくは他人の命を奪っていたかもしれない。「命が大事」、これは誰でも知っている当たり前のことだが、私はこの経験から実感を伴って、本気で、「命は本当に大事」と思うようになった。ここから出発し、じゃあただ生きていればいいのかと考えた。それも違う。やはり毎日を元気に楽しく送りたい。そうなると、ある程度の健康な状態が必要である。さらに子供がぜんそくになったこともあり、色々と調べたり考えたり経験したりする中で一つの結論に達した。

 

 命を守りながら毎日健康に楽しく過ごすためには、地球環境というものが一番重要なのではないだろうか。

 

 なおここでいう地球環境は、きれいな空気、きれいな水、安全・安心な食べ物など、幅広い意味を含んでいる。こうした理由から、「3Eのトリレンマ問題」を解決する方法は、「環境の保全」を最優先することと考える。では、経済の発展がおろそかになる部分はどう補うか。お金がないと生きられない、だから経済発展は重要と考える人は多いと思う。お金は何のために必要かと考えると、生きるために必要なモノやサービスを得るためである。したがって、昔は行われていた物々交換、最近はやりのギフト経済など、必ずしもお金を介さなくとも、モノやサービスを得られる手段はある。現代社会では、お金を全く使わない生活は現実的ではないが、こういった考えを少しずつ取り入れていくことで、過度な経済発展のみを追求し続ける息苦しい社会から脱することができるのではないか。

 エネルギーの確保はどうするか。環境の保全を考えると、石油を掘らない、原子力を使わないということになる。自然エネルギーで暮らせばいいのだが、現代のような大量に消費されるエネルギーを自然エネルギーのみで生み出すのはなかなか難しい、というのが一般的な感覚であろう。しかしながらパーマカルチャー研究所では、たとえば「家族4人で電気代600円生活」が実現できているように、現代の一般的なエネルギー大量消費をしなくとも、少ないエネルギーで生きていくことは可能である。今のライフスタイルのまま、電気代を半分にする、などは難しいが、ライフスタイルを無理なく変えていくことで、電気代を半分に、などは実現可能である。しかも、我が家では無理はしていないし、むしろその生活を楽しむことができている。

 このようなライフスタイルの転換をする人が増えていくことが、根本的なエネルギー問題解決への道であると考える。

 

アナスタシアとパーマカルチャー


 アナスタシアシリーズ第4巻「共同の創造(アナスタシア・リンギングシダー)」の監修者のあとがきに、次のように書かれている部分がある。

 

(以下、引用)

「さて、地球には今、数え切れないほどの問題が複雑に絡み合って存在していますが、私はアナスタシアの提案こそが、これらすべての問題を一掃してくれる解決策だと確信しています。四巻には、アナスタシアの言う『祖国―愛の空間』の全貌が書かれています。「各家庭に1ヘクタールの土地を無償で政府が提供する。そしてその土地とそこで生産される作物に一切課税をしない。また土地はその子孫に無償で引き継がれること。土地の四分の三もしくは半分を森とすること」『祖国』で育てられる多種多様な植物は一族のDNAを把握し、常にレメディーを与え、一族を脈々と養ってくれます。生活に最低限必要なものに課税されることがなければ、現金を得るために会社に人生を捧げることも、土地や資源の奪い合いをすることもなくなります。必要最低限の電気などは、現在の技術を駆使すれば十分各家庭でまかなえるでしょう。各家庭が自身の土地を管理するのですから、環境や景観も美しく、生態系も豊かになり、そこには持続可能な自然と文化、つまりパーマカルチャーが営まれるのです。毎日十分な時間を家族や友人と過ごし、教育や文化が育まれる人生を享受できるのです。愛の空間である各々の『祖国』で、植物や、先祖からの愛ととくに包まれ、全てに守られて人生を謳歌している自分を想像してみてください。どれほどその暮らしが美しく、愉しく、心地よいものか。」

(以上、引用終わり)

 

 赤字で示した部分がまさに、今パーマカルチャー研究所で実践していることである。引用にある「数え切れないほどの問題」の象徴として、研究所では「エネルギー問題」に焦点を当てている。引用にある「土地」は、研究所では実験フィールドである。「必要最低限の電気などは、~~まかなえるでしょう。」という部分が、オフグリッド生活実験でライフラインを自給する実験として、実践している部分である。そしてこの営み自体がパーマカルチャーである、と説明している。研究所で考えている方向が、同書でわかりやすく表現されているため、引用して説明させていただいた。

 

 

持続可能な暮らしを実践研究


電気代600円
モバイルハウス